12/18の感想

行きつけの美容院が今年度いっぱいで一旦店をたたむとのことで自分宛てに手紙が来た。

どうやら人手不足が原因のようで、来年からは別のところに建てた新店舗に移動するそうだ。

場所もそんなに離れているわけではないし、前よりも少し遠くなったぐらいで決して通えないわけではないのだが、店の雰囲気はかなり気に入っていたので結構ショックを受けている。それにカットを担当してもらっている美容師も腕が良く、人当たりのいい方だったので尚更だ。

僕の拙い会話にも笑顔で応じてくれたし褒めてくれるのでつい上機嫌になってしまう。

と、ふとこんな話を思い出した。

「美容師のトークスキルが高いのはお客に自分が敵意が無いことを知らせる意味合いもある」というやつだ。

どうやら客の背後に刃物を持って立つからだそうで、この話を聞くまで僕は美容師に対して全くと言っていいほど警戒心を抱いていなかったし、そのことに気づいた瞬間恐ろしくなった。

もしかしたら美容師という職業の人間は僕たちが想像しているよりずっと危険な存在かもしれない。

考えてみてほしい、彼らはお客さんを殺そうと思えば悲鳴一つあげさせることなく不意打ちを与えることができるし、もっと言ってしまえばそのトークスキルで堂々と暗殺するという矛盾めいた行為だってお茶の子さいさいなのだ。

首相と飲みの席で突然背後からハサミを突き立てても、次の瞬間その流暢なトークを繰り出せば相手は今自分が殺されそうになってることを忘れ、笑顔で談笑に花を咲かせることだろう。そうなればあとは簡単だ。

多額の報酬を積まれても、暗殺の仕事なんて断らせるために、今すぐにでも美容師の待遇を良くする政策を打ち出さないときっと危険な世の中になるに違いない...、アーコワイコワイ。