La+の戯言

シャドウバースについてあれこれと

アニメ「シャドウバース」が遊戯王の10年遅れているというおはなし

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こんにちは、のりものポケモンです。

みなさんは4月6日よりテレビ東京系6局ネットで放送されたアニメ「シャドウバース」はもうすでにご覧になられたでしょうか。

ぽんず先生、久方綜司先生原案による可愛いキャラクターたち、美麗CGとアプリ版には未登場のかっこいいオリジナルフォロワーによる迫力のバトルシーンなど1話からTCGアニメらしい魅力をふんだんに発揮した1話は(おそらく)好評を博した様に思うのですが、その実態はスマホでプレイするという今までになかった特徴を殆ど活かさず、ただ既存のTCGアニメのフォーマットにただ「シャドウバース」という題材を落とし込んだにすぎないものでした。

どういうことか?

今作の第1話での内容をざっくりまとめると、小学生の主人公とスマホの謎の出会い、近未来のシャドバが巷で流行っているという舞台が描かれ、ヒロインのスマホを奪った不良と初バトルして勝利するといったもの。

これが既存の TCGアニメならスマホとの出会いは謎のカード(なんかめっちゃ強いやつ)やデッキとの出会いという形になるだろうし、近未来でそのカードゲームが流行ってる世界観なんかは近年のカードゲーム、特に遊戯王作品では手垢がつくほど使い続けている舞台設定であったりします。
そして、ヒロインが奪われたものを取り返すために不良に自分の大事なものをかけてバトルするという後半の構成はもろ「遊戯王ZEAXAL」の1話とまるっきり同じ。

バトルシーンの「腕にスマホを装着して、その端末からカードをドローする」様はもはや言わずもがな。

一言で言って仕舞えば「遊戯王の二番前じ」なんですよね。

一方「遊戯王」はというと、「シャドウバース」と同時期に「遊戯王SEVENS」が放送。

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こちらの内容とはいうと、舞台はいつもの近未来。発明が大好きな主人公はデュエルに窮屈さを感じており、それを解消するための新ルールを考案。
その新ルールを導入するために謎の男とその新ルール「ラッシュデュエル」で戦うというもの。

この「ラッシュデュエル」のアイデアが素晴らしく、毎ターン好きなだけモンスターを出せ、毎ターン手札が5枚になるまで引き放題というのが、近年の遊戯王作品にあった「強力なカードを出すために行われる冗長で複雑なコンボ」「手札が切れやすいゲーム性を強力なドローカードで誤魔化す」などの問題点を見事に解消し、話の展開のテンポや分かりやすさが飛躍的に向上している。(実際のゲームでも競技的な意味でよくなっているというお話しはここでは割愛)

そしてそのテンポ感の良さをこの1話では登場人物の会話の小気味良さと合わせて全面的に押し出しておりとても面白い。

既存のと同じことを「シャドウバース」はやってる中、「遊戯王」は今までの悪いところを改善して新しいことに挑戦して成功している。

 

 

同じTCGアニメでもここまで差が出るのかと少し興味深かったので久しぶりにブログを書いた次第でした。